ブックマークのコメントに返信してみる。

これって本当に過剰反応するような意見なのかな? - 紫色の夕暮れ
 と言っても全部に返信してもしょうがないので、主立った二つに対してのみにしておきます。返信するのはsoylent_greenさんeastofさんのコメントです。よろしくお願いします。

 あと、この二つに返信する前に俺の知っている『現象論』って言葉の定義を先に書いておきます。


 現象論とは『ある事実を正しいと仮定して、そこから論旨を展開していく』ものを指す。
 理系、特に物理学の分野でよく使われる論法。


 っていうのが俺の覚えている現象論の定義です。因みに、文系において現象論がどういう意味を持った言葉なのかは知らないです。あくまで前記の定義で話を進めていきます。それを踏まえた上で、これから先の話を読んでいただけると幸いです。



 では、まずoylent_greenさんのコメントから。

熱くなってるのはこの人だよなあ/作品論ではなく現象論に軸足があるので読んでないことは重要ではないのです

 とりあえず『熱くなってるの貴方の方』の下りは俺にはいかんとも言い難いのでノーコメントさせて下さい。こういうのって得てして自分では分らないものなんで。あ、でも、こうやって議論見たいのが出来るのは凄く楽しいです。あとただのテキスト(アイマスMADをまとめた記事についたことがある)にブックマークついたの初めてなんで舞い上がってます。っていうか楽しいです、釣られるのw

 それはさておき『作品論ではなく現象論に軸足があるので読んでないことは重要ではないのです』ってとこから言及していこうかと思います。
 えっと、Rir6さんが現象論に基づいた話を展開しているのは知っています。ですので、Rir6さんの話の大前提である『素晴らしい小説 = リアリズムがある』と言った類の、小説とはかくあるべし、っていう決めつけがすでにおかしいと言っているわけです。小説ってそれが全てじゃないでしょう、と。で、前提条件が間違っているというこの意見を俺は前提条件として『読んでから話そうよ』と言っているわけです。
 要するに『仮定をそのものがおかしいから現象論使えないよ。だから読んでから話そうよ』ってことです。

 というかですね、そもそも小説とかそういう分野に現象論とか持ち出すこと自体がおかしくないかなと。『正しいと思われるある事実』なんて小説にあるわけ無いじゃないですか。どんだけ決めつけて話てるんですか、っていう。個々の捉え方によって小説の姿はコロコロ変わるのが普通なわけで。言ってしまえば、面白い面白くないの議論も決定づけられないからこその議論なわけで。
 いや、まあ、駄目とは言わないけれど楽しいのかそれでと言いたい。凄く言いたい。


 で、次にeastofさんのコメントについて。

「読まずに書くな」ってのは、原則論。むしろ、読まずにあれだけ書けるのが凄いと思った。/「過剰反応すんな」ってのは「元記事は取るに足らないもの」って意味?/Rir6氏は自身の意見を「一般化」などしていませんよ

 言及しやすいところから返信しておきます。


 まず『Rir6氏は自身の意見を「一般化」などしていませんよ』って下りについて。
 しているかと。していなければ現象論的な論旨の展開は不可能なんで(ここの点についてoylent_greenさんの意見とは矛盾してるので、oylent_greenさんはeastofさんを後ろから刺しているわけです)。っていうかそんなん抜きにして『こうじゃない小説は面白くない』的なことを言っているんだから一般化していないっていうのはちょっと苦しいです。


 次に『「過剰反応すんな」ってのは「元記事は取るに足らないもの」って意味?』って下りについて。
 違います。以上。……いや、これ以上言うことないし。


 次に『「読まずに書くな」ってのは、原則論。』って下りについて。
 何でもかんでも原則から外れればいいってもんじゃないです。作品を読んだ感想に対する言及なんだから、読まずに語っている時点で同じ土俵に立っていないです。だって『その作品読んだこと無いし知らないけれどおまえの感想はおかしい』って言われたら、なんだそりゃってなるでしょう。俺が言及してるのはそういうことなわけです。


 最後に『むしろ、読まずにあれだけ書けるのが凄いと思った。』の下りについて。
 でっていう。


 さて、お二人のコメントに対して前の記事で述べたことをカスタマイズしてもう一度繰り返してみたわけですが如何でしょうか? さらに、それは違う、みたいな意見があったらまたコメントして下さいな。